愉和 音楽館 新曲アップ

私のブログの一億読者のうち、数名の方は待っておられたのではないでしょうか。
まァ、ほぼほぼそんなこともないでしょうけど・・

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ときに久保田早紀、この名を聞いて「異邦人」を思い起こす人は多いでしょう。
しかし、他の曲を思い出す人はなかなかいないのではないでしょうか。

彼女は現役時代、アルバムを7枚出しています。
実は、私はすべて買いました。
あの、久保田さんのエキゾチックでロマンチックな世界のファンなんですね。

本当は、彼女には名曲がザクザク隠れているのです。
そのうち、ほんの2曲ほどアップしました。

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また本日は、父親の七回忌となります。
父を想って即興をやりました。

ホンの少しでも供養になればよいのですが・・

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# by ryu-s1959 | 2017-10-25 15:36 | 随感

ロールケーキについて、一家言持っちょります

私がご幼少のみぎり、いちばんの天国を味わえるのは、不二家のモンブラン、もしくはショートケーキでした。
でもそれらは、例外中の例外。
日常的にそれらを食べるということに、あまり現実性はありません。

私が手に入るMAXイクスペンシブのスイーツ、それはチョココロネ、もしくはチョコデニッシュ。
メジャーなのはコロネですが、ジツは私としてはデニッシュの方が食感的に好きでした。
なにはともあれ、これでも充分なご馳走。

しかしたまさかヨックモックのシガーなぞ、どなたからでももらえたもんなら、「ウッヒョ~!」と、飛び上がるほどうれしかったものです。

しかし取り急ぎ、いまはロールケーキのお話です。

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いやいや、ヲッサンは近頃嘆いちょります。
は?なんでかって?
ロールケーキのことですよ、これは深刻な問題です!

なんでも最近は、ドーナツのごとく周縁がカステラがただ一層になっており、真ん中の穴にはクリームがドボッと固まってあるのが流行ってるそうな。

イカン!
それはイカンですよ!

それだったら不二家のショートケーキの方が、イチゴもあるし、いいじゃァないですか!
カステラを固まりで、クリームも固まりで食べて、それで貴方はいいんですか!?
・・まァそれでも確かにそれなりに美味しいでしょうヨ。

でもネ、1㎝ほどのカステラが渦を巻いていて、その際(キワ)に薄くクリームが塗ってある、、、そうそう、これです、これなんですヨ!!
クリームがダボッと口に入る、これは風情がありません。
あくまでカステラが主食であり、クリームは副食なのです。

ロール状になったカステラをチマチマと剥がしていく感覚で、さらにそこに薄く付着しているクリームを一緒に食べる、ここ、これこそが典雅なるロールケーキの醍醐味、そして白眉ではないですか!
そこでヤマザキのロールケーキですよ。
残念ながらいまはもう、見かけることもありません。

そう、あの外縁は文明堂のカステラの上に張り付いているような茶色のものがついていて、中はカステラ、そうして幾重にも巻かれたカステラのあいだに、薄く塗られたクリーム。
これこそが最上のロールケーキ!

いわゆるケーキという高級食材という分類からは離れ、意外と庶民的で手に入りやすい面もあるけど、さりとて物凄い美味しいロールケーキは、私にとって大ごちそう。
往事、あのヤマザキの袋を見るだけで私の脳は、もうアルファー波が出まくりでした。

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いまは子どもたちでもケーキなぞというものは、ただのおやつの一種かもしれませんが、私というヲッサンのご幼少のころは、とてつもない喜びの食べものだったのです。
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# by ryu-s1959 | 2017-10-24 18:40 | 随感

すべてはアレルギーなのか

アレルギーの本質、それは「過敏になって混乱する」ということです。

しかしてその実態は、A地点にいる人が引っ張って、B地点にいる人が引っ張られて困惑(過敏になって混乱)する事象です。
それはある意味、すべての病気症状に通ずるものでもあります。

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腰痛は、どこからか引っ張られて腰に歪みが生じ、過敏な症状が出ることを言います。
肩こりは、やはり引っ張られて肩に張りやコリが生じることを言います。
心臓病も、同じく引っ張られて心臓に圧迫が生じることを言います。
ぜんそくは、胸骨が引っ張られて気管支が過敏になって混乱することを言います。
自己免疫疾患、これは免疫システムに圧迫がかかって細胞が混乱してしまう状態を言います。
頭痛も、頭部にテンションがかかってこわばって過敏になったために起こります。
膠原病も、生体システムにテンションがかかって血液に炎症が起こったり、結合組織が過敏になって混乱することを言います。
ガンも、細胞組織にテンションがかかって過敏になって混乱することを言います。

してみますとある意味、すべてはアレルギーなのではないだろうか・・
逆に言えば、引っ張っている大本を正せばよいというお話にもなりましょう。

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# by ryu-s1959 | 2017-10-23 18:23 | 整体のこと

〇〇〇の時間

野宿ライダーの寺崎勉さんという方があります。
私の憧れの人でもあります。

寺崎さんはオフロード(林道)を走り継ぎ、山の自然のなかで野宿するというスタイルのツーリングを長いことされてました。
私の、ノマド的放浪体質とシンクロすることしきり、です。

デコボコの林道を走り、雨に打たれ、風にあおられ、ようやくたどり着いた野宿地は、ド山のなかの空き地などなど・・
要は、人目につかない、人家のまったくない、いわばウイルダネスのまっただなかが寺崎さんの栖(すみか)と言ってよいかもしれません。

褥(しとね)をしつらえ、あとは寝るだけの状態にしたのち、ようやく迎えるビールのお時間。
寺崎さんはそのときを、「ビビビの時間」と呼んでいたそうです。

なぜに「ビビビの時間」か・・?
たとえば悶絶したあげく、絶命手前でのいまわの際で呻く一言、
「ビビ、ビ、ビール・・・・」
もちろんこれは、ただに私だけの妄想に過ぎません。

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ときは流れ、世に発泡酒というものが出回りました。
あっという間に蔓延。

発泡酒の方が安いですから、寺崎さんもそちらに移ります。
かくして寺崎さんの「ビビビの時間」はいつしか、「ポポポの時間」になったそうです。

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さらにときは流れ、第三のビールが出回りました。
たぶん、さらに安いのだと思います。

ここで不肖ワタクシ、日々摂取するアルコールは、やはり純正のビールにすることができるような高尚な身分ではなく、第三のビールを愛飲しております。
ですから日ごろ仕事が終わったときに迎えるのは、「サササの時間」。
「サササの時間」が、私の憩いのひとときと言ってよいでしょう。

ただし、です。
年に数回(もっとかな・・?)、超高級リゾート地(自然だらけの格安のキャンプ場)に行くときだけは、ヱビスビール、もしくはプレミアムモルツを1本買ってゆきます。
「プププの時間」と言ってよいでしょうか。

水場もなくトイレも工事現場にあるような簡易なものがひとつポツンとあるだけで、あとは照明もまったくない、めいっぱい自然の豊富な(自然しかない)場所でゴージャスな別荘(超安テント)を張り、しかして「プププの時間」をめでたく迎えるのです。

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私は若い頃、ものすごい野心家でした。
野望がいくつもギラギラと渦巻いておりました。

いまの私の野望は、「プププの時間」を迎えることくらいかなァ・・
あとは、仕事を減らすことかなァ・・
ラクすることしか考えてない・・

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「ビビビの時間」が「ポポポの時間」になり、やがて「サササの時間」となって「プププの時間」になるというお話でした。
や~相変わらず順調にバカっぽいですなァ・・
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# by ryu-s1959 | 2017-10-05 21:30 | 随感

愉和 音楽館のこと

あらためて聴いてみますと、どれもなにかしらやらかしてますねェ・・
まァ、練習もしないですし完璧なものを撮ろうというモチベーションもないものですから、ムリもありません。

白い愛人と演ってるのを除いて、他すべて1時間内に撮ってますから、ほぼ1回撮りの集まりです。
画面の右上にある時計を見ると、一目瞭然ですナ。

ときに、未成年の白い愛人よ、キミねェ、人が一生懸命演ってるのに、アクビは失敬じゃないかね?
トッカータとフーガやってるとき、キミ、退屈そうにアクビしてたよね・・?

かようなyou tubeに、なにやらチャンネル登録してる奇特な方がいらっしゃるようで、しかもこれから増やしていく気持ちも大してないので、非常に恐縮してしまいます。
とはいえまず私からして、そもそもチャンネル登録というものが何を意味するのかよくわかってないんですけどネ。

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今後、もし増やすとすると、一度「無伴奏チェロ」をきちんとピアノでやってみたいという気持ちがあります。
私のは、「感じるままに」と言いつつ、ハープの演奏の感じを出したくなったので、いきなり曲が変わっちゃってる形になってるので、バッハのファンの方からは「ふざけるな!」とお叱りを受けそうな勢いです。

さて、無伴奏チェロをどう演るか・・
チェロの譜面通り、きっちり演るか、それとも若干音を増やして重厚感を出すか・・
などと思いつつ、無伴奏チェロのピアノのyou tubeを見てましたら、「末次克史」さんという方のが出てきました。

これは左手だけ、譜面通りという形ですが、これが素晴らしい。
彼の、他のバッハのパルティータの曲も聴きましたが、いやいやビックリ。
これだけバッハを叙情的に弾いて、しかも嫌み無く綺麗に表現できた演奏は、これまで聴いたことがありません。
もちろん録音もよいのでしょうけど、いやいや美しい!

う~ん、、、もう私が無伴奏チェロを弾かなくてもいいかも・・
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# by ryu-s1959 | 2017-09-30 11:49 | 随感

蒼い夏

遠い記憶をたどっていきますと、幼い頃の夏はなぜか、どこか青っぽいフィルターがかかっています。
その追憶はいつも再現できぬもどかしさに溢れ、胸の奥に軽いうずきを覚えます。

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ニイニイ蝉がたくさんいて、アブラ蝉はその次、ミンミン蝉はちょっとあこがれでした。
カブト虫なんて捕ったらもう、天下を取った気分。

木造の小学校の、蝋(ろう)を引いた黒い廊下を突き抜けると暗い理科室があり、そこにある人体模型は色とりどりの臓器を晒しておりました。
胆だめしにも使えそうなその空間に、私は怖れを感じるとともにどこか幻想的な、異界への入口もありそうな雰囲気に惹かれもいたしました。

ふと拾ってみたガラス瓶の破片で自分の指を切ってみて、ひとすじの血がタラリと流れてきたとき、はじめて痛みを感じました。
でも存外へっちゃらで、痛みには鈍かったような気がします。

あのときの自分は、どこへ行ったのだろう・・
いや、「いま、ここにいる」のも事実。

ただ・・ いまの自分は蝉を見たって欲しいとは思わない。
見世物小屋があったって、「ああ、作り物だ」と思ってしまう。
まして、自分の指を切ってみようか、なんて絶えて思わない。
でも、「あのときの自分」、「あのときの心持ち」はまぼろしなどではなく確実にあって、いまも胸の奥で生き続けているのです。

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ところどころニスの剥げた足踏オルガンの蓋を開いて二度三度、濡れて音の出ない鍵盤を奏いた。
あの日のままの席順に木椅子は睡り、睡りのなかでときおり軋る。

薄荷の匂いに混じって薄桃色の匂いが籠って酸っぱく醗酵してゆくようだった身体検査の日の保健室。
硝子に遮蔽された奇妙な植物の目だたない快楽の色。

破船の一室に航海の幻が青い滴となって一点に滲むように、はるかな夏のまぶしい木霊が一瞬しんとした校舎と共鳴し、いっせいに校庭のヒマラヤ杉の梢に蝉が鳴きだしたようであった。
だがそれはまだ清潔な理科室の蛇口から水が一滴落ちただけのことにすぎないのだった。 

               淺山秦美 「午睡の翅」より
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# by ryu-s1959 | 2017-09-13 13:39 | 随感

尋ね人

先日、逆流性食道炎の方からご予約の申込みがありました。

*空腹時に喉のつかえ
*内視鏡検査で噴門の3分の1が赤くただれている
*内科、針、整体をしたが変化がなく、困っている

とのことです。

できることなら、私もなんとかして差し上げたい。
しかし、お名前からアドレス、ご連絡先まで、すべて空欄。
私の方からは連絡の取りようがありません。
困った・・
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# by ryu-s1959 | 2017-09-10 13:51

嗚呼、去りゆくオートバイ

このたび、ヤマハ発動機で「SR400」、そして「セロー」が生産中止になるとのこと。
このふたつのオートバイは、実に息の長いロングセラーでした。

SR400はとてもシンプルな装備で単気筒。
乗っていてドコドコ感が、ファンにはたまらなかったでしょう。
また、ヴィンテージ風にカスタムアップする素材としても愛されていました。

そしてセロー。
これは、私が乗っていた最後のオートバイ。

セローは私を、どこへでも連れていってくれました。
究極のオフロードバイク。

舗装のされていないオフロード、廃道になった道、ガレ場、崖崩れ、雪道、アイスバーン、、、
それらすべての道(なき道)を、セローは前に進んでくれました(もちろんある程度の技術は必要です)。

山の一角、人の気配のまったくない場所でただひとり、大自然のふところでアルコール摂取をさせてくれた、大切な友、と呼んでもよいのかもしれません。
大自然と焚き火と酒、この上ない贅沢を味わわせてくれたセロー。
私をこんなにジャンキーにさせてくれたのも、セローがあったからなのかなァ・・?
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# by ryu-s1959 | 2017-09-06 18:53 | 随感

シゲちゃんに捧ぐ

「愉和 音楽館」のなかの「人間の証明」をシゲちゃんに捧げます。

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中学のときの同級生だったシゲちゃん。

シゲちゃんはお茶目でやんちゃで人気者。
でもやんちゃすぎて、いっしょにいた私とふたりで、よく職員室にご招待されてました。
「あとで職員室へ来い!」

「清水、あいつといっしょにいると、お前まで目をつけられるゾ!」と、先生に脅されたりもしました。
でもシゲちゃんは頭もよく、高校は進学校に進みました。

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45歳という若さでこの世を去ったシゲちゃん。
私の母親が逝ったとき、涙を流してくれたシゲちゃん。
統合失調症だったシゲちゃん。

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どこか旅行に行ったときの土産をシゲちゃんにあげたとき、
「これ、もしかして清水がオレに嫌がらせをするために買ってきたんじゃないか?」と言われ、
「はァ?!テメーわなんてこと言うんだァァ?!」
などと怒ったこともあります。

当時は統合失調症について、なんの予備知識もなかったのです。

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シゲちゃんは電話魔で、よくかかってきました。

電話口で「清水よォ、オレん家来いヨォ」と、何度も何度も何度も言われます。

それでは、と、なんとか時間をやりくりして作って、
「じゃァ行くゼ」と言うと、
「今日はいいよ・・」と言われ、
「はァ?!テメーわなんてこと言うんだァァ?!」
ということになっちゃうのもちょくちょくでした。

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時折、シゲちゃんのお袋さんから電話があり、
「清水く~ん、、、ウチに来てくんな~い?」と懇願されたりすることもありました。

シゲちゃんが被害妄想で不機嫌になったり暴れたりすると、ふたり暮らしのお袋さんは、どうにも手に余らせてしまうのです。
私が行くと、シゲちゃんもご機嫌になって空気が和むので、そんなご依頼があったりするワケです。

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それまでシゲちゃんは、勤めに出ては辞めるということを繰り返していていました。
で、彼が辞めたときは、すぐにわかります。

まず電話が来るのですが、話の仕方、様子で、「ハハァ、これはまた辞めたんだナ」と、すぐにピンと来ます。
やおら私はシゲちゃん家に行って彼を連れ出し、どこかへ連れてったり、私の家に連れてきて酒を飲ませたり、なぐさめたりしてました。

「オレはハメられた」というのが、シゲちゃんの口癖でした。
往事、病気のせいもあったのだといまは慮りますが、そのあとはずっと引きこもり状態です。

ただシゲちゃん家はいわゆる資産家で、賃貸経営をやっていて、額はわかりませんが不労所得がかなりあります。
ですから、生活自体にはなんの支障もありません。

一方、当時の私は会社を辞めてこの仕事を始めたばかりで、先行き不安がいっぱいでした。
ですので、ホントは人のことをかまってる余裕はないハズなのですが・・

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シゲちゃんは被害妄想が激しく、家でも困ったことがよく起こっていたようで、私はシゲちゃんのお袋さんに頼まれて、区役所の福祉課に相談に行ったこともあります。
要は赤の他人が相談に行くわけですが、福祉課では意外と親切に対応してくれました。

「ん~しかし、なんで失業者であるオイラが資産家のために奔走してるんだろう?? ホントは逆じゃないか???」などと首をひねったものでした。

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シゲちゃんの電話の内容は、パターンはいくつかあれど、いつも同じでした。

シゲちゃんは、大勢いる彼の友達にも、しょっちゅう電話をかけていました。
最初はみんな親身に相談に乗って、いろいろアドバイスしたり提案したりしていましたが、いつまで経ってもシゲちゃんはなにも変わりません。

そしてまた十年一日の如く、同じ内容の電話が果てしなく来るワケです。
いつしか、友達はみんな縁を切ってしまいました。

ただひとり残った私のところへ、シゲちゃんは総攻撃。
私はといえば、もうサンドバッグ状態。

もちろん私とて、いつもニコニコ聞いていたわけではありません。
そこまで出来たニンゲンはそうそういるものではありませんが、もちろん私も例外ではなく・・

こちらは仕事がまだ廻ってはいない状態で、ファーストフード店でボロカス言われながら必死でアルバイトもやっていた私には、のうのうと昼間から酒を飲んでいるシゲちゃんをうらめしく思う気持ちもありました。

ですから正直、イライラする気持ちはありましたし、辛く当たったりすることもありました。
それでもシゲちゃんは、どんどんどんどん電話をかけてきます。

賃貸の部屋がひとつでも空くと、「清水~! オレん家はもう火の車だ!」と叫びます。
でも同じ電話で、
「車を買い換えようかと思ってるんだけど、BMWにしようかクラウンにしようか迷ってる。清水、どっちがいいと思う?」

「はァ?!テメーわなんてこと言うんだァァ?!」
「火の車の意味がわかってねェだろォォォ!!」

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そんなこんなで月日は流れ、またいつものように電話がかかってきました。

もはや嫌気が差していた私は、「用事があったらメールで送れ!」と突っぱねました。
「待ってくれ!これだけ聞いてくれ!」と、シゲちゃん。

でもそれは毎度お馴染み、いつものパターン。
大した用事もないのに大げさに言っておいて、でも内容はいつも通りに終始するのです。
私は大して気にも留めずに、電話を切りました。

それから後、しばらくしてからお袋さんから電話があり、言葉を詰まらせています。

「シゲが、シゲが・・」

私はシゲちゃんになにか起きたのだと感じ、まァ見舞いにでも行くか、、、とも思いましたが、なんだか様子がただなりません。
ようやく話せるようになったお袋さんの話では、シゲちゃんは急性心不全で亡くなったとのこと。

私は、あまりの突然のことでショックを受け、呆然としてしまいました。
45歳、若すぎる・・
また、あのときなんでシゲちゃんの話を聞いてやれなかったんだろう、と激しく後悔。

かくて、シゲちゃんの葬儀に友達関係ではただひとり出席し、お袋さんといっしょに泣きました。

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それからは、当たり前ですが、シゲちゃんからの電話はいっさいなくなり、静かな日々が訪れました。

あのときのことは、いまでも悔やまれます。
シゲちゃんはいったい、なにを言おうとしていたのだろう・・
もしかしたら、いつもとは違う内容を話そうとしていたのではなかったか・・?

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ときに、お袋さんは足が悪く、それからはどこかの家に身を寄せているか、あるいは施設かどこかに移ったのだと思われます。

一本電車は使いますが、シゲちゃん家付近は、私の散歩コースのひとつのなかに入っています。
そのあたりは、もともと私のホームグラウンドでもありますし。
ずっとシゲちゃん家も、敷地にあるアパートもそのままなのですが、人の気配はまったくしなくなりました。

・・それからまた年月が過ぎ、ある日シゲちゃん家の前を通りました。
そうしますと、あの大きな家もアパートもなくなっており、戸建ての家が何棟かできていました。
おそらく、お袋さんも亡くなったのだと思います。
遺産を相続した人が分譲で家をいくつか建てて、売ったのでしょう。

できることならお袋さんに手を合わせたいという気持ちがありますが、どこに墓や遺影などがあるか皆目わからず・・
心のなかで手を合わせるしかありません。

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シゲちゃんとの思い出のなかに、こんなことがあります。

彼の申し出で、クラブなるところへ行ったときのことです。
キレーなおネエちゃんがいて、お酒など飲みながら彼女といっしょにひとときを過ごすという場所です。

私はそんなところに行ったことはないのですが、シゲちゃんはときどき行っていたようです。

タバコを取り出すと、おネエちゃんはサッと火を出してくれます。
シゲちゃんはお酒も入り、上機嫌。

でも、アルコールが入りすぎると、だいたいシゲちゃんはアヤシくなるのですが・・、
案の定です。

店内にはピアノが置いてあったのですが、シゲちゃんは、
「清水の人間の証明が聴きて~!」とゴネだしたのです。

私は、「ここはそういう店じゃないし、オレもこんなところでは弾きたくない」
とシゲちゃんをなだめます。

その後、とうとう最後までシゲちゃんに聴かせることは叶いませんでした。

シゲちゃんよォ、天国で聴いてくれ。
オイラが演るのは、ソウルフルだゼ~!
しかも、ワイルドだゼ~!(ふ、古い・・)
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# by ryu-s1959 | 2017-08-27 09:03 | 随感

愉和 音楽館

このたび、HP上にアップしました。
フッダー(下の段のコンテンツ)にリンクしてあります。

「練習しないだァ?」と言われそうですが、
私としては「せめて月に一度くらいはピアノいじろうよキャンペーン」を実施しておりますがはてさて・・
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# by ryu-s1959 | 2017-08-26 06:06 | 随感