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もしも・・

鳥山明さんが亡くなり、世界中がその死を悼んでいます。

ちなみに私、ドラゴンボールはそこそこ読んでいます。
なぜかと言いますと、読める環境にあったからです。

当時、私は渋谷のヴェルサイユ宮殿と呼ばれた(?)楼閣御殿にお住まいになっておりました。

はい?ええ、鏡の間も社交場も厨房の部屋もちゃんとありますヨ。
ただし、ひとつの部屋ですべて兼用してましたが・・

え?ワンルームじゃないかって?
失敬な!六畳一間ですよ!

ちなみに部屋にトイレはついておらず、廊下の奥に共同のがありました。
そこの宮殿にはお風呂もないので、近所の銭湯に入りにいきます。

ヴェルサイユ宮殿・・、これを翻訳すると「兎月荘」になるんですナ。
まァ名前としてはけっこう雅なおもむきですが・・

で、コインランドリーがあるので、毎回そこで洗濯をするワケですね。
んで、そこにジャンプが置いてあるんですナ。

乾燥機をかけながら、かたわらでしっとりと読書をするような塩梅です。
なので、「北斗の拳」も、「ドラゴンボール」も、だいたい読んでたワケです・・

しかし、逝かれるのが早かったですね。
連載している漫画家の方たちは、かなり過酷な環境にありますので、大変だと思います。
手塚治虫さんも早かったですよね。

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いまはインターネットやSNSで、さまざまな情報や文化が世界に行き渡りやすい環境になっていますよね。

で、私なんぞはついつい、もしいまの環境が70年代にあったら、などと・・

世界中の人々が、「タイガーマスク」の弱い者を助ける強靱な魂を、「あしたのジョー」の不屈の精神力を、「愛と誠」の孤高の矜恃を、「巨人の星」の過酷な道のりを渡りきる強い思いを胸に刻み込んだら・・はてさて、世界はどう反応しただろう・・

早朝の沈丁花のかぐわしい薫りに、仄かにむせびながら、そんなことをつらつら想ったりするのです。


※いずれも梶原一騎原作

# by ryu-s1959 | 2024-03-16 18:02 | 随感

ほ、本末転倒・・?

日経平均株価が高かった、特に80年代、あのころは金持ちも貧乏人も、こぞって遊ぶことしか考えてなかったように思えます。
実際に私自身も、暮らし向きは最底辺のようなおもむきがあったと思いますが、さしてなにか心配していた記憶はありません。

しかしいま、平均株価が最高値を更新しても生活が苦しいという人は多く、とにもかくにも皆が皆、気になるのはまさにお金一本!
なにかあっても振り落とされないように、「一に貯金、二に貯金」というのがいまの世の中ではないでしょうか。

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ちなみにお金を貯めるにはどうしたらよいかといいますと、大きく分けて2つ、あります。

ひとつは稼ぎを増やして貯める。
いまひとつは節約をして貯める。

ということでいま、節約が大きくクローズアップされています。

私のごく身近の人ですが、この人もよく節約系のYouTubeを見たりしています。
また、節約方面の本も何冊か持っています。

そしてまた、新たに節約の本が出るとのこと。
買おうかどうしようか迷っているもようです。

まるで、「節約のためだったら、カネに糸目はつけねェZ!」と言っているかのように、私には思えてしまいます・・
まァ世の中には、「健康のためだったら命だって惜しくないZ!」という人もあるようですが・・

# by ryu-s1959 | 2024-03-13 15:20 | 随感

愉和20周年!

当室は2004年1月7日に開業いたしました。
ですので、満20年になりますね。

ちょいと当時を思い出して、少しくしたためてみましょうかネ。

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まず、開業届けを出したはよいのですが(これくらいは誰でもできる)、自分で作ったダメダメHPのアップロードにずいぶんと手こずりまして、やっと予約フォームもつけることができましたが、そのあとはずっと閑古鳥・・
実態としては整体を生業とする事業者・・、というよりは、要はただの失業者と言った方がよほどに近い。

電話が来て、すわっ、お客さんか!と思って出ると、「お世話になっております、〇〇株式会社と申します」
・・ガッカリ・・
いや、私はキミのことを世話した記憶は一切ない!・・と、言ってやりたくなります。

そんな塩梅で次から次へとホームページ製作会社から電話がかかってきます。

私のダメダメHPを見て、彼らには「ネギしょったカモ」にしか見えなかったことでしょう。
一方私は私で、彼らのことは「ハイエナくん」と呼んでおりました。

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が、他からも電話はよく来ました。それは幼なじみで、精神疾患を患っていたSちゃんです(電話魔)。

だいたい、電話が鳴って、「お客さんであってくれ!・・」と思って電話に出ると、ほぼすべてはハイエナくんか幼なじみの彼でした。
当時の私の失望はいかほどだったでしょう・・

ただ症状はかなり深刻で、彼のおふくろさんからもSOSの電話が来ることもありました。
私は時間があるのをいいことに(悪いことに・・?)、彼に会いに行ったりしていました。

幼なじみの私がいることで思い出話も出たりして、彼も少しほがらかになるのです。
それでおふくろさんは少しホッとできたようです。

んで、「ぜんぜん酔わないンだよナ~・・」と言いながらSちゃんは次々とビールを空けていきます。

何度かおふくろさんからも相談を受けて、思い立って彼の地域の役所の福祉課に相談しに出張って行ったこともありました。
ちなみに彼の家は裕福な資産家でもあり、不労所得もたくさんありました。

要は、失業者が金持ちのためにいろいろ立ち動いていたことになりますかネ。

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それから、私も集客に悩んでおりましたので、とうとうハイエナくんの口車に乗り、決して安くはない費用をはたき、HP製作を依頼してしまいました。
なんでも、そこで製作すれば月に10件の問合せが来るようになる、とのことでした。
私も現状を打開しなければということで、ついつい依頼してしまったワケです。

しかしフタを開けてみれば、私の作ったダメダメHPとなにも変わりません。
こういう実体のない誘導による営業って、いわゆる「詐欺」、あるいは「貧困ビジネス」と呼ばれるべきものなのではないでしょうかネ・・?

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まだまだ辛くて悲惨な話は枚挙に暇がありません。
当時、悲惨以外の話はないンじゃないだろうか。

いやまァ思い出すと、ただただ苦労と悩みの連続だったですなァ・・。

# by ryu-s1959 | 2024-03-07 07:08 | 随感

素朴に思うこと

今日び、みんながみんなカネカネカネですよネ。

聞いたところによると、子どもの夢が「サラリーマン」や「公務員」って・・、それって絶対、「夢」じゃない!
いたいけな子どもでさえ、「カネ」の念がまとわりついています。

やはり、大人の背中を見ているからでしょう。
そのような社会の人々のありようを私なりに翻訳してみると、要は、どうやら「国は信用できない」ということなのではないでしょうか。

いちど踏み外したら最後、容易には這い上がれない、そして国はなにも助けてくれない、だからともかくカネなんだ、と。

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その一方、大人たちが目指すのは、「FIRE」。
つまり、早期リタイア。

え?どうしてですか?
カネカネカネだったらできるだけ長~く働いた方がいいですよネ。

こういった風潮も翻訳すると(するまでもない)、もう疲れた、働きたくない・・、ということでしょう。
なにに疲れたかというと、それは主に「人間関係」とのこと。

なぜにこんなアンビバレンツな精神事象が起こっているのでしょうか。

お金は大事だけど、心身をすり減らすのにも疲れた。
シンプルに、こういったことでしょう。

こうなってくると、ロクなことを考えない人たちが出てきます。

なにかラクして儲けられないだろうか・・
人をダマしてでも儲けたい・・
と、こんなふうな塩梅に、よくない方にイッちゃいがちになります。

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私は幼い頃からずっと思ってましたし、いまでも思い続けていることがあります。

それは、「自分がされたら嫌なことは人にしない」。
誰もがこれを実践していれば人間関係に疲れることはないんじゃァないのかな~・・

こんなことを書くと、もしかしたら私のことを、整体の世界という象牙の塔のなかだけで純粋培養で生きてきたおめでたおポンチくんと思う方もあるかもしれません、が、さにあらず。
実は私、20年余サラリーマンとして働いていました。

あの、最先端であった渋谷の百貨店で、それこそ生き馬の目を抜くかのごとき怒濤の仕事をこなしていたこともあります。

ものすごいイヤな目に遭ったことも何度もありますし、理不尽な思いも多々ありました。
それでも自分がされて嫌なことは人には決してしませんでしたし、逆に、浮いてしまった人を貶めることは決してせず、むしろできるかぎり力になりました。

後年、非常に過酷な仕事を押しつけられたとき、そのなかのひとりにたいへん助けられたこともありました。

「人が好すぎる」と言われることもしばしばありましたが、私としてはそれは特別なことではなく、平素普段通りの自分の自然の行動以外のものではありません。

ですから自分の経験から言っても、「自分がされて嫌なことは人にしない」これは誰でも充分、実践可能だと思う次第です。

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もうひとつ。確かにお金は大事です。

でも、自分が、「さあ、これからあの世に旅立ちます」というとき、自分はこんなにカネを稼いだ、だから思い残すことはない、と思うでしょうか。
頼られたって誰も助けなかったから一銭も損してない、だから思い残すことはない、と思うでしょうか。
たぶん、ないですよネ。

「誰でもいつかは死ぬ」これだけは、万人に共通する平等の真実です。

しかしその一方、運のツイている人、運から見放された人、楽しい人生、辛い人生・・、呆れるほどにざっくりとしたステロタイプのような言い方ですが、本当にいろいろな人生があります。
その姿はまさしく、言わば不平等そのものです。

でもだからこそ、どんな人生であっても、せめて最期は自分自身に納得して逝きたい。
このように私は思うのです。

そしてその瞬間は、お金なぞなんの役にも立たないでしょう。

# by ryu-s1959 | 2024-01-24 21:28 | 随感

我が友インフルくん

かれこれもう十数年前になりますか、インフルエンザに罹りました。

初日はもうスゴイ!激しい頭痛、悪寒、節々の痛みで、とても起きてられません。
足湯をやっても汗ひとつ出ません。
2日目か3日目からようやく汗が出るようになり、4日目くらいで熱が下がりました。

仕事どころでもないのですが、いちおうこのような生業ですので病院に行き、検査をしてもらいます(症状のピークよりは少し前の段階です)。
診断名はインフルエンザA。

ときに、私はこの、お医者さんとやりとりするときがちょっとしたストレスなんですね。
「はい、ではお薬出しておきますね~、タミフル」
「あ、いや、え~と、お薬は結構です・・」
「ハァ??!!」

私はこの、「ハァ?!」が結構ストレスです。
信じらんねぇ!という顔をされるワケです。

そのあとは心なしかちょっと態度がぞんざいになったような気が・・

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今回、最初微熱が出まして、速攻手持ちのコロナ抗原検査はしましたが、いちおう陰性。
ただこれは絶対ではないですし、移すのだけは避けなければなりませんので、当然対面での施術は控えます。

気分もさして悪くなく、食欲が落ちているわけでもなく、だるさや痛みがあるわけでもありません。
しかし、日を追うごとに熱が上がってゆきます。

定休日に病院へ行き、検査をしました。そうしたら、またもやインフルエンザA。
ん~、、、世の人々は結構出歩いたり外食したりしている様子ですが、私はそのあたり感染しないように控えて慎重に動いています。
それなのに、なんでまたワザワザ罹っちゃったんだろう・・?
どこでもらったかも皆目わかりません。

で、病院でですが、私はまたまたちょっと憂鬱。
「はい、ではお薬出しておきますね~、タミフル」
「あ、いや、え~と、お薬は結構です・・」
「ハァァ??!!」

あ~やっぱりまただ・・(当たり前ですが)
ただ前回はしんどさの塊だったのが、今回はふつうの風邪ほどもなかったのは、前回みずからの心身のみで経過させたからなのだろうか・・

もちろん今回も一切薬等は使わないのですが、ちょっと不思議なのは、ずっとしんどさはさしてないにもかかわらず、熱は徐々に上がっていき(測った範囲でいちばん高かったのは38.4℃)、平熱になるまで4~5日かかっていて、あまりインフルらしくない。

野口整体的に言えば、経過するのにそんだけ時間がかかるのは、鈍いからだヨ!と言われそうです。
実際、安静にするべき時期の平熱よりも下回ったのは、6日経ってからです。
まァ頭も鈍いので、からだが鈍くても仕方ないですかねェ・・

ただひとつ、自分がインフル含め風邪などで発熱するときは、決まって頭に来るという現象があります(怒ってるわけではありません)。
それは、幼い頃に起こった、一歩間違えれば即死だったくらいの頭部の打撲があるのですが、ちょうどそのあたりに必ず重さや熱感など違和感が出るのです。

ですのでおそらく自分のからだは、それなりに時間をかけて、一生懸命古い衝撃の解放をしてくれているのだろうなァと思ったりもするのです。

ちなみに私が本当に回復して元気になったナ!と思うのは、タバコを吸って美味しく感じるときです。

# by ryu-s1959 | 2024-01-03 20:14 | 随感