人気ブログランキング | 話題のタグを見る

セルフ・セービング・フォース

テキトーな造語ですが、訳しますと、「自分を守る力」ということになるかと思います。
これには、ざっくりとふたつの側面があります。

ひとつは、これは誰もがわかると思いますが、「経済的な力」です。
財力で自分を守ることができる、これはたいへん心強いことで、もちろんこれはこれでとても大切な事項です。
しかし、これがすべてだと勘違いすると、可笑しなことになってしまいます。

たとえば、小さいときから勉強を仕込まれ、よい成績を取ってよい大学に行き、よい会社に就職する、というような理想のコースがあります。
目標としては、社会的地位の確立と潤沢な経済力ということになりましょうか。

周囲の期待に応え、よい会社に入り、順調に昇進して、きれいな奥さんをもらい、利発な子どもをもうけ、誰もがうらやむ家庭環境を築くかもしれません。
そのように社会的に評価の高い地位と立ち位置につくことにより、さまざま社会的問題に対して解決する力をはぐくむことができるわけです。

ところが、です。
得てして、そのように順風満帆な人生を送ってきた人ほど、はじけたりしてしまいます。
ある日、置き書きで、
「旅に出ます、探さないでください」
な~んて。

これはどういうことかと言いますと、要はその人は、「自分の人生を生きてこなかった」のです。
社会的な上位を目指すことに終始し、自分自身に落とし前をつけることを怠ってきたというわけなのです。

よく、成功者が晩年に、「自分はこんな生き方をしたかったンじゃない」ということを口にすると言います。
皆が認める成功者が、人生に後悔をするのです。
これはつまらない。

*******

ではもうひとつの「自分を守る力」とはどのようなものでしょうか。
それは直裁に言いますと、「自分がしたいことをする力」ということに尽きます。

「自分がしたいこと」とは、あくまでお金を湯水のように遣うというようなレベルの低いことではありません。
贅沢をするというような低次元の事柄ではなく逆に、まさに「自分の魂が望むことをする」ということ以外のものではありません。

たとえば「自分への投資」ということがあります。
自分がしたいことをする人というのは、自己投資に力を注ぐ傾向があります。
これは一見、ムダなことのように思えたりすることがあるのも事実です。

映画を観まくる。
利便性のある場所に住んでいるにもかかわらず、お金はかかるけれども敢えてひとりで暮らしてみる。
人が注目しないことに熱中する。
世界を放浪する。
いささかも得することはあり得ないけれども、惹かれて身を投じる。
損するとわかっていても、やらないではおれない。
などなど・・

周りから見れば、あるいはバカな人間かもしれません。
しかしながらこうした生き方をしてきた人ほど、人生に対する満足度は高く、後悔は少ない。

*******

もちろん、バランスは大切ですヨ。
自分の好き勝手放題やってきた挙げ句、自己破産してしまえば単なるおバカちんです。

さりとて向こう見ずに行動することが必要となることもあるでしょうし、計画も立てた方が実現が近づくこともあるでしょう。
ただしやはり計算高すぎると、魂の望むものを見る目が曇ります。

そこはそれ、魂からの直感を感じることが第一ということなのでしょうか・・
後者の方は、「自分の魂を守る力」といってよいのかもしれません。

by ryu-s1959 | 2017-11-20 21:27 | 語録、あるいは覚書


<< オイラのハートがNOと言う 愉和 音楽館 新曲アップ >>